風薫る新緑の5月13日、斉藤道三、織田信長ゆかりの岐阜城(稲葉山城)のふもと伊奈波神社の聖域で、無双直伝英信流居合兵法正統22代ご宗家池田隆聖昂先生から、伊奈波神社の神事により伝承の巻物や宝刀を引き継がれ福井将人先生が正統第23代宗家として紹統されました。その後の奉納演武は場所の制約も含めて、前・八重垣・横雲・虎一足・稲妻の5本を奉納されました。見ていた私は感動して涙を堪えておりました。これにて正式に正統23代ご宗家として益々、居合道発展のために寄与されるものと存じますが、約180名余の羽織袴の今武士たちがその儀式を見守り紹統を見届けました。このことは今後の居合道の発展に立会い者として寄与していくことを伊奈波神社の大神に皆が誓ったと言う事に他ならないものであります。欧米化した現代に於いて羽織袴の和式の正装にて180名が行き交う様は壮観にして威風堂々たるものを感じました。今後益々の発展を祈念して紹統式後の祝宴に於いて全日本居合道連盟・無双直伝英信流長老会の方たちの祝辞の中にも述べられて在った通りです。